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Noisician's  Essay
立島夕子

立島夕子の柘榴通信  第四弾「原爆」   

異色画家にしてパフォーマー。ジャパノイズ界の狂気の歌姫・立島夕子の最新・書き下ろし。「柘榴通信」、いよいよ第四弾登場。  NEW

・・・第二弾の続編にあたる内容。「柘榴通信 其のニ」を読まれると、更に内容の理解が深まります。

   <速報>11/7(金)、代官山クラシックスでITOと共演が決定!

 
 

「立島夕子の柘榴通信」  第四弾  「 原爆」

 

2003年 元彼Rが自殺企図をやめた。その報告を受けた時私は本当に ほっとした。

元来ギタリストだったRは路上で弾き語りを初め、精神病に よって襲い来る自殺衝動を死にもの狂いで振り払い、街に繰り 出すようになった。新しく好きな女の子も出来、私への未練も 消え、未来は明るいかと思われた。私ともマブダチになり、ど れくらいマブダチかというとお互いRの部屋で全裸でブラブラ していても何も起こらないくらいに。

「バンド一緒にやりたいね」昔からハードコアのバンドをや りたいと思っていた私は音痴にも関わらず、Rにそう言った。 そう、立島は壊滅的に音痴なのだ。そして声量がない。致命的 である。でもやりたいものはやりたい。今までそうして生きて きた。バンド名は「ビッチハリケーン」・・・。

声の出し方の練習しようと二人でカラオケに行った。飲み放 題だったのでRは四杯ほどサワーを飲んだ。Rは酒豪のはずだ った。

帰路、Rがよろめいた。「こんな量の酒で酔うなんて、俺お かしい、もうおかしい」Rは告白した。

「もう腎臓も肝臓もボロボロなんだって。30歳まで生きら れないって。絶対そういうこと言わない医者が、そう言った」 「・・・それって告知、ってヤツ?」

「そう」

私の周囲には被爆2世3世が本当に多い。Rは長崎の原爆3 世だった。

                                                           (2003.09.07UP)

 

立島夕子の妖しい世界にさらに足を踏み入れたい貴方に・・・・

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