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HELDON

ELMA・上田英生がいざなう仏ユニット・エルドン(HELDON)の世界      『機械のエロティシズム』とは?

上田英生(ELMA

エルドン(HELDON)は、ソルボンヌ大学で哲学を専攻するリシャール・ピナスによって結成された。                 エルドンは、バンドというよりはリシャール・ピナス個人のユニットといったほうが適切である。 最初のアルバム(Electronique Guerilla)が発表されたのは1974年である。

エルドンの音を特徴づけるのは、反復する重厚なシンセ音、それに絡むドラム、そしてピナスのロバート・フリップ張りのギターである。  

余談であるが、私はロバート・フリップ以前に彼のギターを聴いてしまったので、むしろ「オリジナル」であるはずのフリップのギターを聴いたときにさほど感銘を受けなかった覚えがある。

シンセの反復といえば、タンジェリン・ドリームやクラウス・シュルツなどのジャーマンロックが当然想起されるであろうが、エルドンの音はそれらとはかなり趣を異にする。  

乱暴なくくり方かもしれないが、サイケデリック・ムーブメントを源泉としていた前者が志向していたのは、たとえばタンジェリン・ドリームの1stアルバムの「エレクトロ二ック・メディテーション」というタイトルがまさに物語るように、電子音という手段によっての瞑想であったと言えよう。

これに対して、エルドンはより重く、かつ硬質である。あるいは、音楽の中から情緒的な部分を切り捨てた音と言えば良いかもしれない。その演奏がどんなに加速し、高揚しようとも、どこか醒めた部分があるように思われるのは、フランス人の民族性なのか、あるいはピナス個人の哲学者としてのパーソナリティーのせいなのだろうか。  

少しずつ変化しながら延々と繰り返されるシンセサイザーの音は、いかにも人工的で、そのリズムはまるで工場の巨大な機械が動き続けているようである。(かといって、決して「無機質な音」とも言えないのであって、私などはずいぶんと「エロティックな音」に聞こえてしまうのだが。)

この単純な反復音に、生身の人間によるギターとドラム演奏が加わるのがエルドンの基本的なスタイルである。  

ところで、詰まるところ機械である電子楽器と人間が一体となって音を繰り出してくる様子から私が連想するのは、自動車と人間の関係である。多くの自動車マニアが自動車に対しておそらく抱いているだろうフェティッシュな感情に近いものを、私はシンセサイザーなどの電子楽器に抱いてしまう。                                             機械には機械独自のエロティシズムがある。

というわけで、そんな「エロティシズム」が特に濃厚なエルドンの作品を3つ紹介します。現在でも何とか入手は可能だと思いますので、興味を持たれた方はぜひ聴いてみてください。

 
 
 

STAND BY                      1979 (第7作) 

INTERFACE                      1976 (第6作) 

Un Reve Sans Consequence Speciale  1976 (第5作) 邦題「終わりの無い夢」