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Disk Review "HELDON” "

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Emerging Artist
ELMA

鳥取を拠点Click here to visit our sponsorに活動するラップトップ・アーチスト・“ELMA”。その音から聞こえてくるのは、荒涼とした廃墟か?

“ELMA”は鳥取を拠点に活動する上田英生によるノイズユニットである。          2001年に、それまで数年間にわたって録音していた素材をコンピューター上で編集、解体し、CD-R第一作【STRANGE RUBBER BEAUTY】を制作。 雑多な音の集積(アナログシンセサイザー、声、打撃音、金属、サンプリング音などなど)によって、空間を隙間無くうめようと試みる。

2002年になって、二作目のCD-R【Electropsy】を制作。音素材自体は新しいものだが、基本的なスタイルは前作同様であり、 とにかく大音量である。                        ただしTrack5だけはコンラッド・シュッツラーへのオマージュであり、唯一アンビエントな感触を湛えている。

両作品とも、タイトルをふくめて何の思想信条も反映されていない、という。そこでは ただ、電子的に加工された音そのものの心地よさが追求されている。その意味では、100%自分自身のための作品作りである、ともいえる。 (上記二作品ともMSBRのサイト上で販売中)。

三作目は”WAR FEVER”。 このタイトルはJ・G・バラードの作品集からの引用である。    1年前の9月11日以来、ブッシュ大統領が取り付かれている病気とは全く関係がない。     最近のラップトップノイズを意識しつつも、クリアに傾かない轟音ハーシュノイズを前2作と同様に維持した音作りがなされている。                                       “ELMA”の今後のテーマは、技術面でのさらなるこだわりと、 「勢いの中の繊細さ」の表出である。

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上田英生執筆のdisk Review "HELDON "

 

 
 

「砂丘はアンドロイドの夢を見るか」 伊藤 真(NordInner Trance Organ

ミケランジェロ・アントニオーニの「砂丘」の中で、人々に最もインパクトを与えたのは、カリフォルニアのDeath   Valleyで、LSDでトリップした男女が見る幻想シーンであった。何十、何百の男女が砂漠で愛し合う、あのシーンである。                                                                                         この時、バックに流れていたのは、グレートフルデッドのジェリー・ガルシアが奏でるギターの乾いた音色だった。                                               

さて時代は2000年紀となり、上田英生は三作目の作品を、JGバラードの作品に なぞらえて命名した。                                                    しかしそこには、「バーミリオン・サンズ」の牧歌的ともいえる砂漠の情景はない。         そこには荒涼とした、精神の廃墟 とも見紛えるバーチャルな砂丘があるだけである。       何もないところにぼくらは来てしまったのだろうか?