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Noisician's Profile
Inner Trance Organ

Inner Trance Organ" ライブ報告    NEW   

伊藤まく率いる不定形ノイズ〜パフォーマンス集団“Inner Trance Organ”。   横浜における1st ピクニック報告!!

 

2003/3/21 “STONED  SOUL PICNIC Vol.1”                            Inner Trance Organインプロヴィゼーション・セット:                           伊藤まく(G)、長久保隆一(B)、あだち麗三郎(Per/Sax)、さとうのぶこ(舞踏)、コウソク10792512(舞台美術)。/共演:Image-Noise-Illusion (大村雄一郎 visual noise & sound solo unit)

 

Inner Trance OrganITO)  1stピクニック報告

良く晴れたおだやかな初春の午後。横浜の新スポット、space-Pで Inner Trance Organ (ITO)の始めてのピクニック(ライブ・パフォーマンス) は行われた。

space-Pは普段は美術学校の駐車場なのだが、イベント当日は木の壁で蔽われていて、                   さながら路地裏の妖しい見世物小屋の風情(ふぜい)。 まるでレイ・ブラッドベリィか乱歩のファンタジィに出てくるような・・・。

そして暗幕をくぐって、この見世物小屋の中に一歩足を踏み入れると、 そこには不思議な異世界が広がっている。                 美術学校の生徒さんが「いつもの日常の光景とまったく違う場所みたい!」 と驚いていたように・・・。

コンクリート打ち放しの天井からは、目のやり場のないほどの無数の細い物体がぶら下がっている。一瞬、「鎖か?」と目を疑うが、 これは薄いフィルムのような素材。  

KOUSOKUによる舞台美術/インスタレーションアートである (この素材はOA機器の廃物である、という。 なるほど、良く見ると黒い表面にはバーコ−ドが印刷されている)。 この仕掛けは、空間をいっそう捻じ曲げて別の何かに変容させてしまっている。

 

パフォーマンスは、まずイヴェント主催者・大村雄一郎によるレコード盤のスクラッチという、ロウテクな手法を逆用したパフォーマンス から始まる。音のたたずまいはとてもクールであり、アートとしてのパフォーマンスの側面が覗く。        ちなみに引掻かれるビニール盤は、Kyon2であり、 アイドル時代の川島直美である。

次いで、暗転した異空間の中で、足元の微かな明かりだけをたよりに Inner Trance Organ (ITO)の始めてのライブ演奏が始まる。舞台左から、長久保隆一(ベース)、あだち麗三郎(Per、サックス)、 伊藤まく(ギター)という立ち位置である。

ほどなく、舞踏のさとうのぶこが登場する。 肉体は大きな銀色の袋に包まれており、観客には脚しかみえない。

やがて袋から出てきた踊り手は、 ピンクの髪の毛を持ち、        剥き出しの肌からは長いゴムの尻尾を垂らした、ねずみである。      ピンクのねずみは、時に静かに時に激しく、うごめきを続ける。

『ベース、パーカッション、ギター、サックスとバランス良く会場を包む。 誰が主役でもなく、誰が伴奏でもない。                   それぞれの音が暗い直方体の箱の中で漂うがごとく浮んでは消えていく。Inner Trance Organ の名の通りである。

サイケデリックにゆがみ、ひずみ、新たなる空間を創造する。       非常に質の高い演奏である。               

そしてさとうのぶこの妖しい舞踏が花を添える。』(大村雄一郎 I−N−I)I−N−I

あだち麗三郎はハンド・ドラムを手に床に身を投げ出し、 最初から異様なテンションが室内を走る。             ときおり瞑想的なサックスや、ホーミーを静かに響かせる。また時に発する声は、コンクリートの空間にいつまでも残響する。

長久保隆一は黙々と、時に髪を振り乱しながら、ベースを操る。さまざまな音楽ジャンルのボキャブラリーが、       場の変化に呼応して自在に駆使される。その音色は重低音からスクラッチ音まで多彩でカラフルである。

伊藤まくは、ギターを弾いていることを忘れさせるような、音色そのものに擬態したかのようなドローンを紡ぎ出す。     弦を爪弾くというよりは、空間に音を流し込むような行為。そしてほんの一瞬、歌になる以前に歌がそうであったように、声を発する。その声と音はコンクリートの壁と空間に溶け込んでしまおうとしているかのようだ。

さとうのぶこのダンスは肉体を曝しているにも関わらず、生身の肉体を感じさせない。ITOの演奏、不思議な空間ともあいまって、まるでロボットが踊っているような、未来的な光景を連想させる。                             ホフマンのゴシック・ロマン「砂男」に登場する機会仕掛けの女性・コッペリアが未来社会によみがえったら、        まさにこのような姿をしているのではないだろうか??

室内エコーに乗って、さまざまな音群は空間をただようように埋め尽くす。そここに不思議なアンビエンスが現出する・・・・・。

こうして、Inner Trance Organ の初めてのライブは行われた。次回ライブは3/28高円寺ペンギンハウスで行われるが、そこでは今回とはまったく異なり、歌を中心とする演奏が行われる予定である。 (2003.03.24)

 
   

[ITO次回ライブご案内]   

3/28(金) 高円寺ペンギンハウス開場7時、開演7時半。共演:スズキジュンゾバンド他。

Inner Trance Organ フォークロック・セット伊藤まく(G、Vo)、長久保隆一(B)、増田めいこ(Kb)、あだち麗三郎(Ds、Sax)。テーマは「2003年のはっぴいえんど」。トラッドやサイケ、スワンプ(!)の香りもかすかに漂うオリジナル・フォークロックを披露。 伊藤まくの作詞・作曲になるオリジナル曲が聞き物。

   >>>高円寺ライブ報告